こんにちは!京王井の頭線浜田山駅近くにある本格的なフリーウェイト特化型ジム、パワーフィットスタジオZEROの濱田銀河です!
東京都内でパワーリフティング練習もできるコスパの良いフィットネスジムにもなります。

今回は筆者が最近注力して学んでいる運動学習について書いていこうと思います。
僕を含めたトレーニングを行っているみなさんは、自分の目標とするパフォーマンスを発揮するために運動(トレーニング)を行なっています。
また、運動を行なっていく中で、より効率の良いいわゆる”良い動き”を身につけるために試行錯誤をしていると思います。

つまり、僕たちは運動を通して自分の目的に最適な動きを学ぶ運動学習をしています。
今回の内容は運動を愛する皆様にとってとても重要な内容ですのでこの記事を通して一緒に学んでいきましょう!

運動を構成する3つの変数

僕たちが日々行う運動は課題、生体、環境の3つの変数で構成されているといわれています。

ここでは、パワーリフティングのベンチプレスを例に具体的に示していきましょう!

課題

課題はパワーリフティングのベンチプレスの場合、申請した重量をベンチプレスのルールに従って挙げることです。
具体的には、130kgを申請した場合、130kgのバーベルを審判がスタート!と合図を出した後に降ろしはじめ、胸で静止させた後にプレス!という合図でバーベルを肘が伸び切るまで挙げるというような課題になります(細かくいうとまだありますが)。

生体

生体は非常にイメージしやすいものなのではないでしょうか。
具体的には、試技を行う際の疲労度や精神状態(緊張や不安感、高揚感など)、栄養状態(水抜きの有無、糖質が十分に取れているか)、体組成(筋肉量や体脂肪率など)等の運動を行う本人の状態のことになります。

環境

環境もイメージがつきやすいかと思います。
例えばシャフトの種類(材質、硬さなど)やラックの種類(シートの硬さや高さ、ラックの爪の高さや幅)、床の滑りやすさ、天井の高さ等の運動を行う際に自身の周りを取り巻く状態のことになります。

特にスポーツの場面においてこの3つの変数の組み合わせのバリエーションは無数になり、全く同じ組み合わせで運動が行われることは二度とないといわれています。

したがって、スポーツで良いパフォーマンスを発揮するためにはいかに”新規の運動課題を適切に解決できるか”にかかっているといえます。

新規の課題に対するアプローチ(スキーマ理論)

それでは、僕たちはどのようにして新規の運動課題を解決しているのでしょう?
代表的な理論の一つに”スキーマ理論”があります。

このスキーマ理論は、「過去の運動プログラムとその結果を複数経験し、それらの経験の回帰直線を引くこと」といわれています。
文字だとわかりづらいですね笑

スキーマ理論を図で表すと上のようになります。
運動とその結果の点を打っていき直線を作ることで、より新規の運動課題を解決しやすいスキーマを作ることができます。
しかし、まだイメージしづらい・・・

ここからは、わかりやすくバスケットボールのシュートを例に説明していきます。

https://jp.freepik.com/free-photo/teenagers-playing-basketball-outdoors_11735785.htm#fromView=search&page=8&position=33&uuid=07c9d203-7f21-4d35-b3aa-95c82584734d

ゴールに向かってボールを投げ入れるという新規の運動課題があるときに、とりあえずまず1回投げてみたところ、ゴールを超えていってしまったとします。

1投目の経験から2投目は少し力を弱めて投げたところ、今度はゴールより手前にボールが落ちてしまいました。

1、2投目の経験から今度はその真ん中くらいの力で投げてみたところゴールに見事入れることができました。

このように、スキーマ理論は過去の経験(運動とその結果)からスキーマを作成し、最も成功する確率が高い運動を推測して実行することになります。
また、この例えの場合、いろんな距離でたくさんのパターンでシュートを打った経験が多い方がより良いスキーマを作ることができます。

アトラクターとフラクチュエーター

新規の運動課題の解決に重要な考え方として、アトラクターとフラクチュエーターがあります。

これらはそれぞれ、

アトラクター・・・運動における固定された変化しない要素
フラクチュエーター・・・環境の要求に適応するための要素

といわれています。
これも少しわかりづらいですね笑。

これはカメレオンでイメージするとわかりやすいでしょう。

カメレオンは環境に紛れ込んで、身を護るために身体の色を変える性質があります。

運動を構成する要素を当てはめてみると
カメレオンには、環境に紛れて身を隠すという課題があり、周りの景色という環境が変わると、皮膚の色すなわち生体を変えています。

この場合、カメレオンそのものの形は固定化された変化しない要素なのでアトラクター
周りの景色という環境の変化に適応するために色を変えている皮膚フラクチュエーターということができます。

スキーマ理論との繋がり

新規の運動課題の解決の解決にはスキーマを用いて解決しているとお話ししましたが、これはアトラクターとフラクチュエーターと密接に関わっています。

先ほどのバスケのシュートを例に出すと、”投げ方”はどの距離でも変えずに(厳密にいうと変わりますが)、”投げる力”を変えて課題を解決しています。
逆に、距離が変わる度に投げ方が大きく変わるとシュートの精度は下がりますよね。

この例でいうと、“投げ方というアトラクター”を変えずに、“投げる力という”フラクチュエーター”を操作して新規の運動課題を解決してるわけです。

このことから、良いスキーマを作るためには、いかにどのような課題においてもアトラクターを固定(変えない)するか、どのような課題においてもアトラクターを固定するためにいかにフラクチュエーターを変化させるかが大事だと解釈することができます。

したがって、パワーリフティングにおいてもいかにそれぞれの種目におけるアトラクターを確立するか、どんな状況でも対応できるようにフラクチュエーターを変化させることができるかがポイントになってきます!

まとめ

いかがでしたか?

今回は良い動きを獲得するために理解すべきアトラクターとフラクチュエーターと題して理論的な話を中心に話していきました。
まとめると

①運動を構成する要素は課題、生体、環境の3つである
②ヒトは新規の運動課題に対して、過去の経験を元に最適な運動を推測し実行している
③運動において固定化された変化しない要素をアトラクター、環境の要求に適応するために変化する要素をフラクチュエーターという
④ヒトは新規の運動課題においてフラクチュエーターを操作することで解決をしている

次回は今回の理論的な内容を踏まえて、実際のトレーニングにどう活用するかを掘り下げていきたいと思いますので、乞うご期待ください!

実践編で非常に便利に使えるツールとして、ウォーターバックがありますので、ぜひこちらの記事も読んでみてください!
https://power-fit-studio-zero.com/chx55119/waterback-training-for-efficient-performance/

以上になります!
当パワーフィットスタジオZEROでは、他のフィットネスジムよりもフリーウェイトに特化したフィットネスジムであり、トレーニング中級者以上の満足度の高い良いトレーニング環境となるでしょう!
あと、パーソナルトレーニング指導もしておりますので、スクワット、ベンチプレス、デットリフトをしっかりと学びつつ、他のダンベルやマシン種目なども学んでボディメイクもしたい方にもおススメです。

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