こんにちは!京王井の頭線浜田山駅近くにある本格的なフリーウェイト特化型ジム、パワーフィットスタジオZEROの濱田銀河です!
東京都内でパワーリフティング練習もできるコスパの良いフィットネスジムにもなります。

今回は、トレーニングで使用するギアについて書いていこうと思います。特にBIG3のトレーニングを行っていく中で、使うことが多いニースリーブについて今回は述べていきます。

ニースリーブとは

ニースリーブとは、トレーニング時に膝に着用するもので、膝に不安定性がある場合や、痛みがある場合に使用するようなものです。
また、ニースリーブそのものの反発を利用することで、持ち上げることのできる重量を増加させる目的で使用されることも多いです。

ニースリーブの種類

ニースリーブは素材の種類によって大きく2つに大別されます。

ネオプレン製

一つ目は、ネオプレン素材のものです。
2〜3年ほど前まで、パワーリフターの間で主流となっていたニースリーブです。
特にSBD社製のニースリーブは反発も良く、物保ちも良いことからほとんどのパワーリフターが使用していました。

筆者が使用しているのはSBD社製のものですが、耐久性、反発共に良く大変気にいっております!

プロ系

2つ目は、非常に固く圧迫力が強く、反発力の強いプロ系のニースリーブです。
ここ2年で全国大会レベルのパワーリフターのほとんどが着用するようになったものです。
元々はINZER社がERGO PROというニースリーブを開発し、それに続いて鬼社がONI PROを開発した流れから、その他のメーカーも固くて反発の強いニースリーブを開発していったことから、プロ系ニースリーブと呼ばれるようになっています。

パワーリフティング

筆者が昨年から使用しているニースリーブになります。体感では重量が10~15kg程伸びた感覚があります。

ニースリーブを使用するメリットデメリット

メリット

トレーニーにとってのメリットは2つあると筆者は考えています。

1つ目は、より重い重量を挙げることができることでしょう。
特にパワーリフティングにおいては、最大挙上重量が競技成績に直結するため、これを使わない手はないでしょう。
また、試合のみではなく練習においても重い重量を扱えるため、トレーニングの強度が増し、より筋力の向上に繋がりやすい可能性があります。
余談になりますが、ニースリーブを使うとスクワットの地力が弱くなると言われたり、そう思っている方も多いかと思います(筆者もそうでした笑)。
しかし、現在はそのようなことはないと考えています。確かに、ニースリーブ有りでトレーニングを続けているとニースリーブ無しで挙げることができる重量との差が大きくなる場合が多いと思います。ただ、筋力はトレーニングにより伸びるはずなので、この差はニースリーブ有りのスクワットがスキル的により上手くなるためそうなるのだと考えられます。
したがって、ニースリーブ有りのスクワットを伸ばしたければニースリーブ有りで、無しでの筋力を伸ばしたければ、無しでトレーニングを行うと良いのではないでしょうか?

2つ目は、膝の保護につながる点です。
ニースリーブの適度な圧迫により膝が安定しやすくなることで、膝を痛めているもしくは違和感がある場合に、痛みなくできる場合もあります。自身の目標となる大会等が近く、休むことができない方はニースリーブを使うことは有効でしょう。

デメリット

ニースリーブを使うことによるデメリットは特にプロ系のニースリーブを使用する場合にあるのではないかと筆者は考えています。

プロ系のニースリーブを使用する際のデメリットは、膝に強い圧迫ストレスがかかることでしょう。
以前、NSCAの第4版のテキストには、膝にニーラップを巻くパワーリフター(フルギア)は膝蓋軟骨軟化症のリスクが高まることが示されており、膝に強い圧迫を日常的に加えてトレーニングを行うことは、将来的に、膝の障害を起こす可能性があると考えられます。

また、筆者の経験則からですが、プロ系ニースリーブを履く際にはその圧迫により、呼吸が荒くなる方が多いように感じます。
この呼吸の荒さは、慢性不調の一因である姿勢筋の過緊張・過伸展を引き起こしやすいと考えられ、ライフパフォーマンスの低下を招いてしまう可能性があります。

したがって、特にプロ系のニースリーブの日常的な使用は避けるのが賢明でしょう。

プロ系ニースリーブを効果的に活用するために

さて、ここまではニースリーブを使用することによる、メリットとデメリットを話してきましたが、ここからはニースリーブを使用する前提で効果的に活用するために重要な考え方を運動学習理論から話していきたいと思います。
→運動学習理論についての過去記事はこちら

まず、運動を構成する要素は「課題」「生体」「環境」の3つがあると言われています。
ニースリーブは擬似的に膝の伸展筋の筋力が向上するツールであるため、ニースリーブを履くことにより「生体」が変化すると言えます。

また、人が運動を学習する際には、主に2つの学習モデルを構築していると言われており
1つ目は逆モデルと呼ばれる動作の特性の理解を高めるモデル
2つ目は順モデルと呼ばれる自分自身の身体の特性理解を高めるモデル
になります。

ニースリーブの有無で運動の特性自体は変わらないので、
特にニースリーブを履く際には、順モデルに上手く働きかけることが重要になります。

順モデルに働きかける例として、様々な硬さのニースリーブを使用するという方法があります。

これは、様々な硬さのニースリーブを履いてスクワットを行う中で、
硬さAであればA’のように身体を使うことで力を出しやすい
硬さBであればB’のように身体を使うことで力を出しやすい
というような情報を蓄積することにより、身体(ニースリーブ含めた)の理解が深まり
ニースリーブの硬さに対応した適切なスクワットを行うことができるようになると考えられます。
さらに、試合が近づいてくると試合で使用したい硬さのニースリーブを使用する頻度を増やすことで、試合に近い硬さのニースリーブでの運動学習が促進されるでしょう。

まとめると
様々な硬さのニースリーブ(2~3種類)で練習を行なっていき、試合が近づくにつれて、試合で使いたいニースリーブの使用頻度を多くすることでプロ系ニースリーブを効果的に活用することができるでしょう。

目的別のニースリーブ活用法

これまで、プロ系ニースリーブの効果的な活用法を示してきましたが、ここからは目的別にどのタイプのニースリーブがお勧めかを示していきます。

趣味でトレーニングを行う方・大会も興味がある方

趣味でトレーニングを行う方や大会に興味があるという方は、ネオプレン製のニースリーブを選ぶと良いでしょう。
よく、地力が弱くなると言われますが、関節の安定や高重量を扱いやすくなるという観点から使用をお勧めします。

プロ系のニースリーブは、着脱のしにくさや、長い目で見た障害のリスクを鑑みると無理に使う必要はないでしょう。

パワーリフティングの大会で好成績を収めたい方

大会で好成績を収めたい方は、ネオプレン製とプロ系の両方を上手く使い分けることをお勧めします。
筆者の場合は、1週間のうちに高重量でSQを行う日と軽めで行う日を分けているため、高重量の日はプロ系、軽めの日はネオプレン製というように使い分けています。
また、試合前に特に動きの特異性を高めたいため、試合前の1~2ヶ月ではプロ系を多用することをお勧めします。

お勧めのニースリーブ

ここからは、筆者の独断と偏見でおすすめのニースリーブを紹介します!

ネオプレン素材

SBD ニースリーブ 13,970円(税込)

ネオプレン製のニースリーブを買うなら、SBD社のニースリーブ一択でしょう!
反発、耐久性ともに非常に優れている印象です。

プロ系

ONI ニースリーブPRO IPF公認 膝サポーター スクワット 鬼プロ 24,800円(税込)

筆者も愛用しているONI社の鬼プロが個人的にお勧めです。
脚の形に沿った形状になっており、フィット感が非常に良いです。
また、固いながらも膝を曲げる際に邪魔にならない適度な柔らかさを感じるところも非常に優れていると思います。
注意点として、プロ系の素材はニオイが特殊であるため、少し値は張りますが、消臭加工がされているS級若しくはSS級を購入されることをお勧めします。

まとめ

いかがでしたか、今回はニースリーブについて筆者の考えを書いてみました。

今回のまとめは

・ネオプレン製のニースリーブは高重量トレーニングをしたいほとんど全ての方にオススメする
・プロ系のニースリーブは、より高重量を挙げられるが長期的にみると膝の傷害や慢性不調を引き起こすリスクが懸念される
・プロ系を使用する際は、練習で様々な硬さのニースリーブ(ネオプレンとプロ系)を使用し、試合に近づくにつれプロ系の使用頻度を増やしていく

以上になります。ぜひみなさんこの記事を参考にニースリーブの導入を考えてみてください!

以上になります!
当パワーフィットスタジオZEROでは、他のフィットネスジムよりもフリーウェイトに特化したフィットネスジムであり、トレーニング中級者以上の満足度の高い良いトレーニング環境となるでしょう!
あと、パーソナルトレーニング指導もしておりますので、スクワット、ベンチプレス、デットリフトをしっかりと学びつつ、他のダンベルやマシン種目なども学んでボディメイクもしたい方にもおススメです。

49歳喜多様、5ヶ月間で体重-12kg、体脂肪率-16.2%、ウェスト-25.5cm!

佐々木様、4ヶ月間で劇的ビフォーアフター!そしてボディメイク大会のフィジークへ参戦。

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